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安心・安全・便利を越えて

「安心」「安全」「便利」
誰もが当たり前に望む暮らしの器(住宅)への要望である。
最近ではこれに加えて
「エコ・省エネ」
というキーワードも加わったかもしれない。
 
この誰にとっても当たり前のキーワードを軸に
現代の住宅はつくられているともいえる。
巨大資本のメーカーから、地域工務店に至るまで
かなりのエネルギーを費やしている。
だとするとそろそろ解答が出てもよいとおもうのだが、
そうはいかないところが、
暮らし・住まい・住宅の興味深いところである。
 
住宅設計において、施主との打ち合わせは
当然こうしたキーワードを避けたなかでは成立しないが、
経験的に振り返ると、面白いことに気がつく。
現場も和やかな雰囲気の中順調に進み、
竣工後も嬉々として楽しげに暮らし始める施主には、共通点がある。
それは、設計打ち合わせ時にこうしたキーワードについて
多くの時間を割いた記憶が薄いということである。
けっしてトータルの打ち合わせに費やした時間が
少なかったわけではない。
むしろ話が尽きず、時には脱線し、
たわいのない世間話のようなことに終始したことも多い。
つまりは「安心」「安全」「便利」以外のことについて
打合せの時間を割いていたということだ。
 
当然のことながら、こうした施主が、
「安心」「安全」「便利」というキーワードに無頓着なわけではない。
だとするとどうして世間が考えている最重要テーマに関して
なぜ長々と打合せをしなかったのか?
 
ひとつには
「こうしたキーワードに対する考えを施主自身が既に持っていた。」
あるいは
「これらの概念は建築をつくる上で重要なことだとわかっているが、
建物づくりという物理的なアプローチだけでは
解決できるはずがない。と、ある種達観している部分があった。」
かのどちらかではないかと思う。
 
これらのキーワードに対して、様々なメニュー
あるいは独自のメニューを準備し、
これにある種の付加価値を加え
商品として供給しようとしている者には、
こうした施主に出会うと肩透かしを食らうことになるかもしれない。
が、住宅の未来は実はこうした施主の
振る舞いや思考の中にこそあると私は考えている。
 
「安心」「安全」「便利」「エコ・省エネ」
どれをとっても、重要であることは皆が百も承知である。
が同時に捕らえどことのない、
またキリのない概念であることもわかる。
キリのない世界と安易に向き合うと、
そこにはそれこそキリのない商品やメニューが
用意されているのが現代である。
当然値段もキリがない。
詳細に吟味することは必要な作業だが、
メニューを選択するという行為にエネルギーを注ぐだけでは、
どこまで行っても他者への依存という枠組みから
抜け出すことはできない。
受身で依存的である限り、そこに満足は存在するはずもない。
いい按排のところで早々に手を打ち、
もっとリアルで自由な、広がりのある世界へ向けて、
住まいづくりに向かいたいものだ。
 
「リアルで自由?広がりのある?といわれてもね~難しいよね~」
と言う声が聞こえてきそうだ。
確かに、この只者でない人にしてこの家アリと思えるものもある。
が、多くは、日常の小さな思いや、つぶやきから端を発して
最終的に住まいづくりの骨格となっていくのである。
それぞれの施主は、自分自身をごく普通のどこにでもいる常識人で、
取り立ててオリジナリティーや
独自の世界観などないと口にする。
見方によってはそのとおりなのかもしれないが、
毎回違う施主と打合せを重ねる私には、
人は、やはり一人ひとり思考も感性も
非常に多様で個性に溢れていると改めて思う。
そうしたものが住まいづくりに結晶化されていくかどうかは、
小さな思いや・つぶやき、そしてほんの小さな決断や覚悟と
連動しているかどうかにかかっているのかもしれない。

私の心と記憶に残る施主の言葉をほんの一部ご紹介。
依存的住まいづくりから主体的住まいづくりへの
大きな原動力となった決断や覚悟に溢れた施主の言葉である。

 
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