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村ぐるみで薪づくり

限界集落 飛騨匠の挑戦 ~“巣づくり”の鼓動 -11 ~

巣づくり”の鼓動 -11|村ぐるみで薪づくり匠のふるさと飛騨にも、雪の舞う日が日増しに多くなってきた。この季節に恋しいのが薪ストーブ。
 
前編に続き、今月末に発行する雑誌「SLOWHOUSE」で取り上げ、私が心を引きつけられた人を紹介する。その人の名は、安江章吉さん(58)=加茂郡東白川村越原=。県山間部の小さな村で「山に生きる会」の事務局長として活躍されている人だ。
 
私たち50代は、長男であれば親から家の跡継ぎとして育てられ、一旦は地元を離れるものの、故郷に帰るのが当たり前と思っている最後の世代だ。私は大学卒業後、地元に帰ることなく都会で就職し家庭を持ったが、彼は、地元の森林組合で長年勤め上げ、衰退していく林業を公私にわたり支え続けている人物。
 
彼は、12年の間に山で働く人たちの人材育成に取り組み、全国でも有数な森林労働の平均年齢36歳という若い技術集団を見事につくり上げ、成長させた功労者だ。山林労働はきつく、しかも危険で容易にお金になるものではない。現実に都会から若い山林労働の担い手を募集し、育成教育するのは簡単なものではなかったと推測、その苦労がしのばれる。
 
これからの森林事業は、「伝統技術と文化に加え、若い人の考え、都会の人の考え、多くの英知で将来を見据えていくことが必要だ」と熱く語っている。故郷を守るのも人、山を守るのも人、文化を伝承するのも人である、と言い切る。
 
彼の事業の一つとして、薪ストーブの燃料となる薪を村ぐるみで生産、出荷する「東濃ヒノキの薪」がある。今では東海地区をはじめとする大手ホームセンターを中心に、関東、関西、北陸の多くの店舗に出荷できるまでになったそうだ。子や孫と一緒になって薪づくりをしながら、山の大切さ、山の魅力を語り継いでほしい。子供たちが、将来、村内のあちこちに薪が積んである風情ある「ふるさと」を、連綿と次世代へ引き継いでほしい。「東濃ヒノキの薪」は、そんな想いがいっぱい詰まった薪だ。
 
私が、今回の本のサブテーマとして挙げた「森をつなぎ、人をつなぐ」ということを現実に、着実に、なおかつ村民を巻き込みながらやっている彼の活動にいたく感銘を覚えた。そして、このコラムで連載している「限界集落 飛騨落匠の挑戦」の心強い仲間ができたことを、何より喜んでいる。

(木曽三川プロジェクト・巣づくりの会世話人 吉田和弘)

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