木曽三川プロジェクト

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立体的ワンルーム空間

1年後に結婚するという20代の若いカップルが相談に来られプロジェクトが始まりました。予算は相当厳しく、予算内で何ができるのか何度も検討し、有優先順位を付けて必要でないものから削ぎ落としシンプルな形ができあがりました。

この住宅は、「延床面積32坪」とけっして広くはないです。主寝室、子供室、そして浴室、洗面室、トイレなどの水周りのプライバシーを優先する場所を「閉じた=仕切られた部屋」と考えると、家の大半は、閉じた部屋になってしまいます。しかし、それぞれの場所の関係において、距離をつくることで、仕切らずに生活できると考えました。この住宅は、<吹抜け>-<階段>-<廊下>の一体空間がその距離をつくりだしています。それぞれの場所がこの空間によって生活の中で適度なつながりと、心地よい距離間ができて、仕切りを必要としない建物になりました。

ワンルーム的な空間の構成は最終的な解答ではなくて、壁の省略によってコストを下げること、かつ将来のライフスタイルに合わせて変更できるためでもあります。コンパクトで箱型のデザインは何よりもローコストを実現するために有効です。一室空間を単純な箱型にまとめることによって、明確な表現と単純な構造を実現しています。

吹抜けは一室空間に変化と開放感を与え、壁がなくても緩やかなプライバシーを確保します。また、軒の深い屋根と組み合わされて季節の日射をコントロールし、一室空間を自然光で満たし、自然の通風を可能にします。つまり、光と風の通り道であり、家族の視線の通う場でもあります。また家族の気配を上下に伝える空間、さらに内部空間に立体的な流れをつくりだす役割もあります。このように一室空間は、単に生活のあり方に対する提案だけでなく、コスト、構造、エネルギー、表現などの提案が絡み合ったものなのです。

予算内での実現のために、お施主さん自らも、例えば外壁の木板をはじめ内部の建具といった、木部全般を自らの手で塗ってもらうなど、家創りに参加して頂きました。決して楽な作業ではありませんが、家創りに自ら参加して頂いたことで、引き渡し後も、積極的に、ウッドデッキや木塀、ポスト・表札もご自身の手で設置され、その後も家創りを愉しまれているようです。これからも生活に合わせてどのように変わっていくか愉しみな家です。

設計者 H建築スタジオ 蛭川昭彦
木曽三川プロジェクト
SLOWHOUSE

SLOWHOUSE
暮らしを楽しむ家づくり
定価(本体880円+税)

木曽三山プロジェクト
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